昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

熱暴走

何とも同化できない昼下がりの楽園、のらりくらりと餌箱つっつく。書くことがなくなるくらいに怒り狂って、そこに停泊てきないほどの嵐にさらされ、明日すらわからぬくらいのが、生きていると実感できるんだ、と手招きする危険思想をかかえた革命家から離れて過ごす日々はぬくもりにめりこみ、そこから立ち上がれないくらいにきもちよい。赤い祈り、ふわふわのカーペット、命は思っているより短くも長くもないから、自覚する前に居なくなってしまうから悲しいのかすらわからないような距離感、果てしない運命の毛色、あいまいな毎日の食材は死を慮るほどに心はかじかむ。時代のにおい、思いの尺度、あらゆる万物のゆりかご、ヒールのピンの部分でねむる姫君、ギミックを消滅させ、新たな価値の呼び込み、君たちの文明の正気を保つために展開させる凄艶な時、ナショナリズムもなよなよして、紀元前から想起してきたものがエモーショナルに叫んで、なし崩しに生まれた僕らの愛も、愛されてきたことすら不自然な終幕を重ね、犠牲的で井蛙なほころびに、生きるとは絶えず犠牲を孕んで、正義を偽装しながら、しなびた過去を修復すべく、すべては終わるよりも速く逃げ惑う。ほんとうに大切なものすら見失い、偏執してゆくだけの季語、ごうごうとうなる季節の影に見初められ、祀られる最後の音のコア、神なんかは僕らが作り出したものだし、そのままでは頼りなく、高慢な奴らがゲノムなんかを編集して、淡い命を森かなんかに散りばめて、意識を食むために、虫かなんかに身体を変えられて、価値の中で疎外させるために考えることをやめさせて、病んだ君たちの互換性のある星の中での交換には飽きたから、僕は君の星から出て、詩的な可能性を探して、制限なんか持たずに、現れる悲劇を乗り越えて、劇的な飛躍を遂げて、途端にあふれる刺激的な物事を物憂げに収斂し、連綿たる主観にこそ、この全宇宙をも支配してきた規律を超えるための計算式を破壊して、文字だけがこの善良と謳われるだけの国なんかを捨てて、すべてを好きになるために機械化させた身体もお気に入りだから、簡単に消費されてきた過ちをいかして、このカオスにあふれるファシズムの汚穢が吐瀉する希望すらない情報を常用するだけの記念的な朝だ、誰もが不自然な収容を終え、原理的なパスワードが利害関係なんかを謳いながら、触発的に束縛され、去りゆく季節に恋い焦がれていたいびつな旅のお別れの歌を盛大に歌い上げ、この革命的な死を超越し、抽出された恐怖と猜疑心の竜巻に飲まれ、すべてはバラバラに破壊され、配備される瑣末なことに排除されてゆく先々で苦悩は濃厚な湿度を保ち、蓄積された行為の中で廃絶されてゆく感動の母体すら屠るの、だ。