昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

ゴースト

仰々しくうたわれるものとたゆたう不思議な世界、欠落したあなたが誘う愛と平和という幻想、ヘイトスピーチシュプレヒコールに、アンニュイな花びらを羽化させるモスクでは、紀元前から崇められた神をメタファーに変えて、延々と終末論や、回帰すべきところを蝕むだけの、ダレた君の表情には、ギミックが絶えず生まれ、物事を分かりにくくしては、屈折したイメージに降り注ぐ。誰かのしあわせを嫉視して、shitと叫んでいる老化し続ける先では、幼児化する精神が簡単に泣き笑いし、単純化を進め、酩酊する原野では、いろどりもない世界をドレスアップさせるための、嘘の衣服が高く売れるらしく、フレッシュなものなど、どこにも居ないが、よく見渡せば、どこにでも存在するし、そこでせいぜい集約されるものがうたう約束なんかに根絶やしにされて、誰かのふしあわせを調理する君たちの歯止めのない憎悪を世界にふりかけていただきます、といつも空腹なニヒリストたる君が偽装する真理に相似したものをあたかも愛しているかのように仕向けるような、アイロニカルな闘争により、本質とは、保守的になり、守られ保たれる伝統により、意思とは遠のき、真実すら見失うような偏りを感じるだけであるし、保たれるものなどは、その場を穿ち、身動きを取れないようにするだけなのだよ、とうたう革命家も、明晰な判断なんて出来るわけもなく、出来合いのものを愛するがゆえに、自らが歪んでいることに気付かずに、その場でがんじがらめになり、猜疑心に苦しめられ、自らをも信じられぬがゆえに、他者を信じられぬのではなく、自らを騙すがゆえに、他者を騙し、簡単に処理し、自らを勝利に導くために、犠牲を厭わずに、嬉々として、今に処刑を続け、職権濫用に浸り、快楽を自ずと生み出す機械的なものに成り下がる。