昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

無垢

無駄になった命、無駄に散った命、屈辱にまみれた日々、靴底にたまった泥、日々の末路、高揚する季節が期待を孕んでまっさらな風景が競争を辞めて、強制されることなく、言葉もなくさまよう命、このよどんだ街にも火は灯る。守るものも無くなってしまった人々の気配の末端では、不安以上のものが嘔吐され、自らの汚穢により折り重ねられる意識が連動する刹那に接続された運命が不規則に連鎖し、出現する自らの断末魔により苦しむことを強制され、繰り返される運命の先々では、未来永劫にしあわせを複製したり、あったはずのしあわせを必死に復元したりしながら、しなびた結末にもう一度いのちを与えるために、このいのちは何度でも再利用され、些細な苦しみを飛び越えて、延々と保たれる結末にもたれかかるものに引き戻されたりしながら、くたびれても尚、寂寞に絡み合う今をほどきながら、永遠すらも飛び越え、救済なんてものは、ずっと来ないだろうから、このいのちが続く限り反抗し続ける。軛により、歩きにくいと君は機械的な気配を従属させ、過ちを謳うだけの徒労を重ねるニヒリストとして、褥に真理を絡ませ、慢性的な痛みを孕んだ心をないがしろにして、懶惰な夢をロジックに孕ませ、画期的なものを排出するためだけの機械的なものとして生きることに専念するために、誰かの欠如と結合して、あたかも生きているかのように示されるだけの日々で堕落したり、歪んだが故に、自らの意思でがんじがらめになり、自覚すらないままにくたびれてゆく。誰かの苦しみなんてものは、誰かの餌でしかなく、しがない日々にしがみつくために、仕方なく歩む奴らを慰めるための悲しみや苦しみばかりがクローズアップされ、自ら腐ることで、すこしでも豊かさを感じるための還元やら、数多の対価がすなどるものや、偏るだけの意思に寄りかかり、陽動させられるだけの従うためだけの意思が確証もなく、ただ動かされるための仕組みを解除し、自由であることとは、孤独と不自由さを孕み、不安を絶えず生み出すが、その不安さをも楽しみ尽くし、自由という名ばかりのものから放たれ、利用されないように、また利用しないように、自らの意思を強く持つというよりも、意思すら手放し、何も維持しないようにする。