昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

大気圏を突き抜けるほどの愛

腐ったニューロン排除の論理と、乖離してゆく明日、行方不明の心、収まらぬ衝動、諸悪がごうごうとうごめく。意識の寝ぐらに帰り着き、無意識の中でうごめく必然的なものに反して、自らが選んだものを愛する。夢の中の君を愛でる先には、存在自体の不確かさに苦しむ脳内の誤りにより、弊害を生み続け、蹂躙されるだけの未来がひろがり、疲憊した精神は、成否すらあやふやになり、ドラマチックに展開された場面が消えてしまえば最後、それは夢か現実かすらあやふやで、そこで確かに繋ぎ止めていたはずの今すら、過ぎてしまえば、それは確かであったかすら、あいまいになり、今を繋ぎ止めている現実も、そこでの終わりを感じ、簡単に処理されるだけの瞬間的なものに消費され、君というものを失ったら最後、それは事実かすらあいまいのままに、過ちばかりを増やしてゆく。そこで戸惑いを攪拌させ、はまり込む奥底では、得体の知れないものが敷衍して、そこにある温もりすら遠ざかり、何に触れているのかすら感じられなくなる。無くしたものを追うほどの女々しさもなく、平然と忘れてしまえる私は、頼りなく迫る世界の出現を許せずにいて、そこで幼気なままで、健気に裏切りながら、無垢なふりをして、不安定なままに過ぎ行く過程などが懈怠し、気配すらもわからなくなるほどに、ここでの愛すら乗り越えられずに、呪いや何か、と死んだ誰かに責任転嫁して、そこにある苦しみを受け入れられぬような生き方など出来るはずもなく、ただ過ぎ去るものを横柄に踏みつけ、当たり前のように世界を睨みつけ、憎しみなんかを加速させる前に、軽々と、この世界を飛び越えることにより、自分の中に芽生えた欠如なんかを受け入れて、ただ備わる様を眺めては、君との別れは名残惜しく、忘れがたくなる前に超越して、すぐさま昇華させるために、こうやって描く先には、真理すらも不必要で、何かが無いとから有るということからも離れて、自由自在に行きすぎるだけの日々をぼんやりと総和させては、この鈍色に迫る結末を、どうにかして綺麗な色に変化させたく、致し方なく時間を引き伸ばしたりしている。