昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

垂れ流れる愛

幼稚なあぜ道を渡り、幹線道路が水浸しになる境目をひらひらと泳ぎ、擬態化する大義に揺れる木々や、空疎な自分が自戒の念なんかに苦しまないように、与えられた罪などは瞬時に飛び越えて、やがて結末も苦味を帯び、誰もが口にしないような国の終わりなどを眺め、誰も素面ではないし、誰もが何かをキーキーと騒ぎ立て、物事の本質も見抜けずに、醜く立ち回る幻夜に、陶酔し続けるアルファベット踊る夢の彼方、加算される原因を漁るだけの転化や、加勢するほどに意識は儀式的な犠牲を井蛙な者に謳われ、希望すらもなく薄気味悪く笑う現時点や、退屈を漁るだけの過程や、霞む命の値段や、約束すらも守れない欲の塊が放つ詭弁や、迎合される罪により、本質すらも見失い、誰かを憎むことでしか、生きているかすらもわからないような連中が示唆する気配なんかにためらい続けるだけの、健気な君を束縛するのは、自分自身なんである、と。たちまちは姿形を変えて、独善的な支配を伝え、互いを縛り付けるための価値や法がうるさく付きまとう。身につけたものがキラキラと輝く加害者たちの群れ、鈍色の空に口づけして、成立しない今を葬いながら、まともな者など居ないから、まともさを演じ、辺りとの差異を埋めようなどと悶える先には、真実すらもなく、清々しいものすら損なわれ、悔悟を溜め込んで、支配的なものにへりくだる間に、のっぺら坊になる人々の無関心みたいな日々の報いなんかが浮腫んで、狒々の群れが暴れまわる深夜の疎開地で、原理的な講釈を垂れ、食べ尽くされた木の実や、野菜や動物たちの悲しみを敷衍させるガイア理論の先には、退廃的なアニミズムが謳う退屈で緩慢なニヒリズムや、ルサンチマンにより、慢性化すること苦しみにより破裂する時代のジレンマや、枢要なものなどほとんどは、汚穢であり、終わりなどを用いて、誰かを裁くような気配から逃れ、ファシズムに移行するだけの空疎な支配から飛び立つ。