昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

やましい結末

チクチクする過去と、無関心な君の塗料。領域を超えて飛び立つ鳥たちの羽音。窮乏するほどに現れる欲との対立を深め、軽薄な余韻にすがる動機が、あいまいな日々に陥り、陰惨な形である君を愛した記憶が枷に変わり、世界を幼稚にせばめては、メタファーにより墜落する季節的な汚穢が降り注ぐ幼稚なきらめきや、気配が攪拌されて、健気な君が落とし子として、無くしたエモーションを漁るような小説的なものの中でこじつけられるものに裁かれ、形成される罪や、遺伝子的なアルファベットに拘引されていくから、存在とは認識することだけでしか、その存在を認識できずに、与えられた意味により、その名前は罪になり、正義になり、犠牲になりながら、生まれたからって、勝手に支払わされるものなどが、当たり前のように語られるし、めんどうなことばかりだから、答えなんか持たずに気ままにさまよいながら、泡沫に迫る結末や、その場での秘密や、悲観的な君の緻密な計算により、乖離していく今に不可欠なものなどは、せいぜいその場に埋まるだけのものであり、埋めたところで、そこでは、埋まらない何かが次々と生まれるだけであり、あらゆる意味は今にも不潔なものに変わり、偏りを生み出しては、何かを踏み台にして、押し倒され、抑圧されるだけのシーンに断続するものが縛り付けるだけに至るような日々のまやかしから逃げ出す。生に覆い被さる誰かの死しか認識できぬから恐れる死との対立を続け、空疎な身体にはめ込まれていく恋々とした行方。即席の理由により、私たちは分別され、侮蔑的に支配され、妨げられるだけなのかと、加算される義務的で幼稚な意味に磔にされていく紙切れと君のと、噛みきれない今。