昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

堕落

屈折した修練、命の隙間風、君が問う何故?が氾濫する世界を流浪する。たたずむ刹那を踏む音がアンニュイだね、とねじ伏せられた記憶を補完するために傍観する自らの不完全性に悲しむことはないし、誰もが何をしても改善されないことばかりであるし、私たちはとがめられ、あっちはおとがめなしとか、クソみたいだ、と未来を恨むばかりの君が禁忌なんかを持ち込んで、凡庸な価値に住まいを移して、奪い合うだけの忌々しい現在にあつらえた意味が、ただ辛いとかカタルシスに至らずに、自らの痛みを収容するための監獄なんかに自らを押し込むたどたどしい恋情、雨の故郷はどこ?って探す子供たち、おどけた季節には重たげなものは一切なく、儚く時間と契りを交わす。寝起きの顔に大きなご飯、君の灰と心音、痩せた身体からは朝が生えて、すべてを従順に照らし、憎しみの連鎖が覇道を生むのだ、と権力的なデータが乱用する未来が複製され、さらなる破壊を生み出していく。君たちはすぐ忘れてしまうだろうし、その怒りの根源もすぐさま焦げつく。神様は、私たちのことが憎いの、と語る彼女の目にたまる涙の数を数える先には現れる愛の波形、経過していく痛みが血だらけになり、理不尽に塗り替えられた日々に滴る歪な経路や、未熟な故に不規則に傷つく私たちの謙虚な腕、冷たい記憶と住む生活、あらゆる衝動を攪拌させることにより、この大宇宙は存在しているのである。この国は依然として私たちのものであるし、誰にも抑圧されるわけにはいなず、また規律なども不潔であるから大嫌いだし、惰性で導かれた君たちの正しさなんてものも、受け付けないから、幼気なままに愛を奏でる。延々と接続される真理、枯れ果てた命にも、いつかは与えられる潤い、印象にとろける後先、味付けもなく、ただ淡白な料理を堪能し、能動的に滑落する忌々しい日々から逃れ、くだらない日々を彩るためにあてがわれた罪を跳ね除け、はびこる悪意を突き抜け、愛を手懐ける。