昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

余暇

言葉を相続する先、跡形もなく消え去った君の加減、豊かなのは、何もないことであるとか、あたかも答えのようなものを吐き出す君のよそよそしい態度に、散漫な精神は形式的なものに制限を加えられて、自分を嫌いに鳴るようなあたりから散らばるノスタルジーなものが降り注ぎ、そそくさと逃げ去る後には惨憺たるものがやってくると語るペシミストたちも、所詮はアナクロニズムだ、と排除されたことに対する原初的な怒りに呼び覚まされたルサンチマンの奴隷と化するあいだに、正しいもので床ずれを起こし、ひどく痛む身体を引きずり、悲観的になるだけの世界を脱色して、イメージ自体をきらびやかにするあたりから、世界としてたずさえていたものの狭さに気づき、ただよう意識は、何かをごまかすために世界などを認識して、あたかも正しいようなフリをして、今を澱ませるための傲慢な連中や、高慢な輩が示す尺度により、騙されているだけにすぎないのに、あたかも自分が正しいように振りかざす正義の醜さに目を塞ぐことしかできずに、出来合いのものを愛しては、未熟なままに愛する先には、愛故に過ちを繰り返し、彷徨うばかりの私たちの泡沫を締め付ける決まり事なんて粉々にして摂取して、脳内でさんざめく過去などを再利用するだけの価値に枢要なものなど微塵もないし、人生などは、瞬時に終わるものだし、ここでの物語に挟んだ栞すら萎れて、大気が含んだ水分により、浮腫んでしまった身体が膨らんで、風船のようになった身体が大気圏を越えて、宇宙空間を彷徨って、裁かれることを待つばかりの人々を遥か上空から笑い飛ばして、見上げるも見下すもなくなったあたりから、正しさなんてものに示唆されることのほとんどは、よくあることだ、と抑圧するだけであるし、そこでのよくあることのほとんどは、予期せぬものであるからこそ、そこでの正しさに反するのであり、押し付けらた正しさなどに支配されているようでは、よくあることだよ、と片付けられてしまうだけだし、惰性でみちびかれた君たちが線引きしたものにより、別れてしまった二人は、もう誰も愛することもなくなり、そこで出会ってしまった二人も、もう誰かを愛することはなくなり、近くにいても遠ざかるばかりだし、遠くにいても近くに感じては、その思いすらも邪魔らしくなるらしい、と猫じゃらしで遊ぶ猫が哲学的に語る夜に浄化されていく。