意味するものを傷つけるが故にもたらされる快楽、まがいものの愛に除け者にされた君、機械的な波形に瞬く間に蔓延る悪意や、神経的な回路を錆びさせる潮風、金でしか静まり返らない精神、何が満足かもわからずに、代わり映えしない毎日を食い散らすサンドワームたち、砂漠化した夜に漠然とした悲しみに思考停止する君の記憶の素因を調べ尽くすために脳内をクラッキングし、くたばるまで有象無象を処理するだけの工場で働く私は、常日頃の繰り返しには慣れているし、反復作業でしか快楽を感じられない身体であるし、簡単に処理されるほどに燃える精神は、自らを絶えず燃やすためだけに機能する保身や恐怖なんかを切り売りし、汚いことや、悪魔の仕業などを繰り返して来たし、誇れるものが何もない云々と卑下しているようで、自らの過去を肯定し、物事を美化するようなやり口に手を出すのが嫌いで、ただ単に行ったことに善悪なんてものはほとんど自らに関係せず、ただ外に影響を与え、あたかも自分に関連させては、そこで善悪をら測る測量技師が覗くスコープが見出す水平などに、水平ではなく、この法則的なものが崩壊していることにも気付かないような者どもの末期的な世界の規約なんかに従うわけもないし、このいくら年を重ねようが血の気の多い私は、落ち着くわけもなく、分け隔てなく批判し否定しては、弁証法的に昇華するよりも、その物事自体の本質を見抜き、自らを昇華させるために考え感じるものだけを信用し、その自らが信用し生み出すものを疑い是正し続ける先に乗り越え練りだした価値だけを信用し、また自らを裏切り、自らにすら従わずに、勝手気ままに動き回り、君となんか居られないし、誰とも居られないからこそ、幼少期から延々と考えることだけに専念し続けて来たわけだし、打算的になんか考えたこともないし、たとえ考えたとしても、その考えすら簡単に裏切るし、すぐ別れるし、すぐ辞めれるし、すぐ始めては、また簡単に壊すし、という繰り返しを続けできたのが、この宇宙空間であるし、この空間には終わりも始まりもなく、すべては交わり、また終わりと始まりに馴染むのであり、すべては事務的で、義務的なようで、画期的で、快適なようで、何もなくても退屈で、何かがあっても退屈で、そんなような中での役割すらなくて、ただワクワクしたり、枠外に出たり、また彷徨ったり、自分に酔ったり、のらりくらりしながら、くたばるのが、どんなものでも同じ結末を歩み、満足しようが後悔しようが、終わる時は終わるし、また始めれば終わりが来るのであるが、すべては交わり、すべては同じようになる。