昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

宇宙の齢

溶けた餅のような記憶たち、満足などいらず、端子と端子が唸りをあげ、鮮明な過去を吸い込む彼女の思考に割って入り込む明日、乳歯からこぼれるγ線バーストや、乱立する生活の彼方で広がり続ける宇宙に付きまとうストーカーたちの情報過多な頭になあなあになるための卑屈な構造や、人のせいにしてばかりの日々のニヒリズムルサンチマンなんかにまだまだ制限される私の歯は犬歯ばかりだし、苦労する先には何か暗鬱とした靄ばかりが、この借り物の身体を覆い尽くすし、退屈な体系に攻め入られ、連帯感なんかに屠られる共通項を謳う得体の知れない値やらに接続される観念や、完全性すらもなく、租税なんかをむしり取られるから、リリカルな虫のように過ごす私ね情念や、数年先まで繁栄される罪の歴史に刺さる曖昧な重みや、十全とした辺りから生まれるエレジーや、仮想カオスや仮想通貨や、課税されるばかりの芸術的な日々に適応すべきだ、と迫るような起源や、ループする真実の中で蘇生される観念などにねじ伏せられずに、広大な理想を敷衍させ、軋轢に制限されずに、ずっと何かを生み出す可能性だけを信じて、真相なんかは誰かが自分の都合の良いように書き換えてばかりだし、ばっさり切り落とされても、そこでは勘違いしている連中がちぐはぐな理想を企て、誰かを利用することばかりに専念しているし、捻出される罪の意識は、儀式的なものに加工され、あたかもその罪を感じるべきだ、と制限を加えられるという、この制限に反発し、はびこる悪意をねつ造する正しさというやつに疑いを持たない限りは、いつでも誰かの正しさに左右され抑え付けられ、バビロンがねつ造する正しさの傀儡になるだけだし、洗脳され扇動され続けるあいだに本当の敵は見失われ、見損なうあいだに苦しみは更なる苦しみを繰り返し生み出すことが生産などと呼ばれて、今を宥めるための綺麗事が次々と奪い続ける自由であるという理由に締め付けられ、いつしか使命なども損なわれる。君の戦う意味と日々が摩耗し、この命も節度も節操もなく齟齬をきたし、機械的なものに飲み込まれ、時代に責任を押し付け、自らを正当化する。