昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

空白と迫害

この一瞬も永遠に近付き、やがては凄艶な終わりを巻き込み、たおやかに自分を包括する時間や次元から解き放たれ、鈍感な日々との不破を終え、延々と想起するものが次々とつながり、つたない意味を超越して、性別すらなくなり、貪婪な欲望に疲憊することもなく、言葉もその場でもつれ、利用するだけの君の価値なんて知らないし、君のはしたない理由が果てしなく敷衍する間に寛容に生まれる瞬間との別れを終える。そこでの君は映像や写真の中に収まるだけの形あるだけの物質に過ぎないし、そこで醜く腐敗するだけの場面を旋回して、おざなりな過去を超越していく。私は所詮はアーティストぶった猿だ、あるいは有するものに耐えられずに命を引き延ばしているだけに満たない単なる異物か、あらゆる悲劇を吸い取るあぶらとり紙か、トリガーを引き誤り、なあなあに日々を供養しているだけだとか、自分を卑下しても埋まらない意味の中で退屈に体系化していくものが経過していくほどに日々は歪なものになり、似合わぬ意味や価値で着飾って、見下すだけの閨閥どもが徘徊する人類の経路、迎合されるものが定義として扱われるほどに溜まる我々の憎しみとかに参加したくもないし、豪に入れば郷に従えと言われても、従いたくもないし、ここでこうして選び続けた結果が、このような超然とした孤独であろうが、この広いだけの宇宙空間では確かなものすら存在しているのかすら不確かに思わせるような偶然が参画したものにより拡散されたものが痛みなんかを撒き散らして、ままならないもので囲われた日々の中での簡潔さをも保てずに、もたらされる苦しみを次々と誕生させることが、何かを産み出すことと勘違いしてやがるから、少なくとも絵の価値は分かる猿でありたい。膨らんだ足に嵌る足枷はないから、と歪んだ理想を掲げて、利己的な所以から漁る肥満した狂気的な人間たちの集合団地でクラッキングを続ける夢を駆逐する君の心の闇の深度、あらゆる差異を殴打し、前衛的な風を起こし、誰もが飛べるような世界を設立する。