昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

声色

君がくれたチョコ、飲みすぎた自由のせいで死んだ夏、地球に迫るアイロニカルな宇宙船、肥大化した悲哀とテクノロジーに染まったニヒリズム、自我が倒錯して、理由を引き裂く爪の鋭さ、と機械的な荘厳さにからまる鬱蒼とした森と、利己的な君の不純な浪費と、このまま年老いても綺麗なままでいる聡明な思いと、すべすべな肌、アナクロニズムの翅をこしらえ、根絶やしにされる面影と、あいまいな思考に突き刺さる雷、ナショナリズムが空腹を癒すからね、とあまりにも独裁的な主観が打ち出す理由に、即座に折り込まれていく形という形、限りあるものは、そこかしこで素っ気ないだけだし、ダレた感情は、刻一刻と死に飲み込まれ、生活に馴染むほどに、死とはかけ離れているようで、唐突にやってくる死からは逃れられないが、それはそれだけのことだし、あれはあれであるというだけで、なんでもないものであるし、そこでないがしろにされ、無いもののように扱われ、臭いものには蓋的な扱いを受けて、あいまいなままに吸い込まれていく日常の中で粉砕され、一部始終の中に収納され、君を愛した気配すらなくなり、この広く暗いだけの宇宙の中での位置なんてものは、何の役にも立たなくて、立場なんかが邪魔するばかりで、擦り寄る価値が良いものなんかを謳い、あんたを騙すばかりだし、アンテナ張って、良い物を買っても、埋らない欲は、埋められないが故に探すものにより、彷徨いくたばるだけであるし、誰かが貸し付けた価値なんてものが君を弄り食べてしまい、誰もが誰かの家畜や奴隷であることにおけるドレスコードかなんかに引っ掛かり、誰かのお陰で、その地位までのぼりつめたのに、勘違いして威張り散らし、私服を肥やし、ぶくぶくと太った連中が動かす国なんてものは、生まれた時から大嫌いであるし、大嫌いであるからこそ、もう一度愛してみようなどとうつつを抜かすのである。運命論者が騙る便宜的な理由から流動する位置的なまやかしから解き放たれ、タスク終了を告げる政権の前立腺が肥大して、悲観的なプロセスに管理されずに、この生命を轟々と唸らせ、誰かにねじ伏せられる前に君は逃げ出すの、だ。