昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

ボロボロの理想

はびこる悪意が重畳し、乱立する意味からすり抜けていく過去を介した身体、教条を突き破るような権力の槍、決壊した心からこぼれる絶え間ない愛、配役を終えた季節を咥えるわたり鳥たち、裕福そうではあるが、所詮は何も手にしてないに等しいのに、何かを手にしているような横柄さでもって今を抑圧し、有する過程や、恒常的な真理や、約束を捨て去り、機械との同期を終え、明晰な真理を携え、延々と意思を消費していく。恩寵が降り注ぐ朝、生活感や環境音が吐瀉する日常の汚穢、あらゆる悲劇を迫撃する憎しみのつがい、単調な君の日々を押さえつけるニヒリズムや、君の厭世観により有耶無耶にされた生活の可視化、タントラと網領、襤褸と静謐、価値観の違いと、対比されるだけの日々にがんじからめになり、理性などもなく、怠けた頭で描く失意と狡猾な馴れ合いに滲む血と、行方不明の思いがしいたげられ、従える思いが延々と引き伸ばされる。もうどうでもいい、と嘆く隙間に色彩はあふれ、触れ合うほどに傷ついては行くが、程なくして程よくなる思いは、馴れ合いからは遠ざかり、境目なども持たずに、論難などに立ち向かいながら、飄々として比喩を繰り返し、朗誦されるものなどが成立させる物事に寄り添うよりも、より良いものを見つけ出し、取り繕うよりも、到達するまにまに擦れたり、喘いだりしながら、嘆くことなく、答えや抗体で麻痺した頭で展開していくことごとくに統合される前に去り行く季節が互換する数多の期待を孕んでは、新たな子を産み落とし、応対する先々では、あらゆる神秘を携え、寂れた道理が重用するものなどを超越したりすることもなく、そのままでも良いのではないか、と嘯き、運命にすら反して、自らの思い通りに生きる。