昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

猿の王

ロマンスも死んで猿が王になった話にぬいつけられた結末を寄せ集めたようなメタファーが降り注ぐ互換性を迫る朝、些細な動機を集める蠅の手、理性もないから君を崇めてるのだ、と惰性な旋律をよじ登り痙攣するリフで震えてる。バビロンでは、老いるのが罪なの、と痩せた木の下で想起するものと眠るコアラやパンダのよう、と委ねられたものを捏ねる子供の手により出来た粘土の兵たちがレジスタンスたちを駆逐した後、迎撃される戦闘機たちのドキドキしている鼓動で眠る子供たちのような心境だ、とミルクまみれの過去から、枯渇するだけの君、奇跡を待つだけの手前味噌が云々と、悪魔どもがずさんなイデオロギーを歌い上げ、あたかも正しいように指図する曖昧な裏切りを続けるほどに、この命というやつは、誰にも見つからずに使い果たされ、超自然的に解放され、崩壊を待つ私の抒情的な樹脂で出来たキーホルダーを身につけて、ミニマルな症状に濾過され、老幼を嬲るだけの世界が謳う福祉なんてものに取り残された君の着るものすらない不潔で寒い夜、美醜と災いが複製されるロジックや、ピーチクパーチクと迫害された鳥や、カーストを打ち砕くべく立ち上がった人が瞬時に黙殺される間にロジックなんてものは、結末の下で惨殺され、残骸と化した仮数や、叙事詩などをレタスで包んで朝ご飯にする主体性が切り取る日々、悪阻と簡素な土星の倫理観、かじかむ追憶が孕み産まれた朴訥な私、猥雑な挫折と群れるほどに忘れ去られる便利な身体、ふかふかの甲状腺に、ブカブカの靴、くたびれた宿たる彼女、無気力に締め付けられ、爛々とした目でにらみつける現実がやがて神をも乗り越えて、交錯する真理を薬にして、この命の旅を覆う当たり前というものから飛び立つことこそが、答えを超越し、真実に至るのだよ、と語る野良犬、ここで羽化する愛が支離滅裂になって、支配圏を超えて、宇宙と合致して、あらゆる愛になるために、胃に穴を開け、バーストしたタイヤで走る私は浪費的でとち狂い、腐った布を着込み、ふざけた世界を跨ぐ。