昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

連動

恥ずかしがるな、もうその場でうずくまったまま起き上がることもなく、立場をさまようサヨナラの連呼、途切れ途切れの情熱に囚われ裁かれるだけの日々よ、と攫われた君の身体の形、現実での温もりも過ぎ去れば錯覚のようなものだし、そこで感じているものも、勘違いかも知れないし、知った途端に現実とは固まり、過去へと滑り落ちていくだけだし、とニヒリズムに囚われた途端に、現実とは面白みもなくなる、と女々しいカタルシスに囚われないようにそこから突き抜ける。同期なんて不純なものであるし、誰も正しい者が居ないから、正しさなどを謳い、正しさなどで追い詰めるわけであるし、そこであらがっても、あらゆる意味は罪を引き伸ばし、卑近な例で君を縛り付けるだろうし、貶されいじけては、意地悪な連中に支配され、些細なことに挟み込まれて、はびこる悪意なんなを中庸でまとめこんでも、そこかしこで可視化した罪なんかに苛まれ、自らを苦しみで囲い込み、自らの身動きを止める。ありのままの君も、似合わぬ罪を着込んでは、ニセモノの価値なんかを崇めては、君は君自体を現神人だ、と嘯きながら、世界から振り落とされないように自身を篩にかけ、比類されるだけの堕落した境界線や、世界の肋骨を抜き取ったり、途端に現れる無差別な所以から降り注ぐアンチテーゼや、クラクラする頭に乱立する風景や、悲哀に満ちた君の機械的な論理が推敲する涅槃での罪や、緻密な苦悩が携える昨日が融解して、程なくして無くした意味を罪で磨くだけの彼らの疾しい思いが積み上げた意味が謳う万物流転や、襤褸を集め、チクチクと縫い合わせるシワシワの手や、幸せそうに寄り添う二人も、数年経てば飽き飽きだ、と感じることにすら、幸せは詰まっているのにもかかわらず、拘うほどにあいまいになっていく関係性や、節度もなく殺到する愛に擦り寄り、現実味すらなく、倦怠感をあらわにし、もたらされる普遍性の不潔さが体系化し、寛容さに押し潰され、つたない意識が抱える苦しみが理不尽に迫り、狭まる自らの窮屈な意思を押し広げるためだけに延々と闘争に咎められ続ける世界とは、混迷という自らが作り出した幻想の域から抜けられずに、跳躍できずにつまずくだけに至る。