昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

入り組んだ夢の結末

糞便で出来た街、君の骨格を排除した舌、乱立するデルタとアルファ、ポリゴンで形成された家族、誘拐された少女たちの靴が転がっていて、それを見ていると心が痛いのだ、と君は苦痛に酔いしれている隙間から現れるスカトールの香り、ニセモノの魚たちの白い目玉、完熟した花の毒により涅槃に近づくの、と嬉しそうに語る彼女たちのエクソダス、君の利便性だけで扱われる身体、すべてはデータ化され、欲望に還元されるだけなのだ、と奈落の底から生えた釈迦の手に掴まれた心臓がドクドク鳴り、倫理観なんてものは、はじめからなくて、すべては恥の文化の奴隷なのだよ、と促す学者たる私の大仏の耳たぶぐらい拡張された穴から生まれた世界から発信すれる、どうあるべきか?とか、どうつながるべきだ?とか、誰と誰だ仲間だとか、誰かのためになるべきかなどが、乱立し、あたかも正しいものやことの静謐で裕福に合致する思いの刹那、無駄足ばかりを繰り返し、くたばるだけの今に栄華などはなく、ただ瞬時に行き過ぎるだけである生命の羽音、重複する真理のスエードを撫で、永劫回帰を提唱するニーチェの髭にとまる虫を眺めてすぎる時間こそ、優雅な時間なのだ、と惰性に基づく意味に躓き立ち上がれない君の傲岸不遜でままならぬ症状と衝動性の跡、あらゆる悲劇を爆砕した肌の上のクレーター、歓喜にうごめく烏合の衆や、有用な事実を均す君の悲劇的な硬直、性愛により圧縮された私の血を吸う蚊、際限ない希望を吐き出す河馬の悪臭、時代に責任転嫁するだけの懐古主義な連中が促した現状維持により苦しむだけの日々を蹴り上げ、誰の責任でもないから、誰の言うことも聞かずに堕落しても成功しても知るか、と沢山の憎しみをくさす。