昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

あなたに愛を

ドーパミンの雨が降って、灰色の夜明けを越えて、論理的な晴れ間が嫌いだから、と短絡的に崇めたものの虜になって、もぬけの殻になって、縫い合わせた身体がそこに横たわって、濡れた肩が光って、皮脂に流動する妬ましい着信を無視して、痺れた大脳が脈打ち地震を引き起こす。アノニマスのカラス、大勢のシュプレヒコール、偶像がとろけてグラタンのソースになるまでの長いだけの退屈な器官、そのような退屈なため息を換気するために窓を開けて、寒空の下で鳴らされるアコーディオンの鼓動、はしゃぐ子供たちの靴の音は希望の音だ、とうながす老婆のシワから溢れる愛のようなもの、そのようなものだけがそよ風に乗って、新たな生命をそこかしこに産んでいく。不潔な夜を捕食して、カビにまみれた夢を嬲る奴らの閉塞的な所以に一撃を喰らわし、空っぽの彼らの楽園でカロリー計算に耽るだけの退屈な日々から逃げ出し、惰性で駆逐されるためにそこに立っている君の諦めを打ち砕くためのハンマーとして生き、異物感が絶え間なく襲いかかる朝の詩や、仕分けされる祝福やらを謳う体系化された意図や、制限を生み出すファシズムとの齟齬や、最たる意味も損なわれ、たび重なる罪の模様を撫でるだけの君の膵臓に住まう怪物や、ニヒリズムに攻め入られ、制約などを求めるだけの窮屈な意味から解放されるために、闘争を続ける虚しさからこそ解放されるべきである、とぶっきらぼうに語る間からは、主観が死滅して、感覚だけで、この無機質な日々との訣別を終える。