昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

仮称

時間や自我や鍵や勝手さなどを貪り食って、媚びへつらえながら、鼓舞し続ける先では、正体不明のアナグラムや整備不良の車や、菩提樹やミキサーなどが踊り狂い、誰にも挨拶せずに、ただ勝手気ままに踊り続けている。ラジオからこぼれる理屈、回転する座標や、フォーマットされる棺や失意、貪婪な化粧を施して、惰性で引き伸ばされた日々との関わり合いや境目を捨てて、屍のように茫漠たる日々に吸い付く。キャピタリズムの傀儡として、寝返りを打つゾウやセイウチたちの群れ、蟻が作り出した土塊、クレヨンで描いた過去やら、ここから意思は崩壊して、カナリアたちが鳴く毒ガスの痕、後悔ばかりを天秤に乗せて、ショービジネスの道具として、主事するものを地獄に引きずり落とす微風、ミリタリズムがズンズンと音を立てて侵攻を続けて、まるで人や車は大きな暗い影のようだった、と愕然としている君との距離感は広がるばかりであるし、あらゆる囀りすら、いつかは鼓膜を突き破り、脳に直接に作用して、神秘や真理なんかを翻して、誰にも捕まえらないように、後悔なんて持たされるわけにもいかないし、徒に消費された日々がビリビリと音を鳴らして、無くした手立てなんかを取り戻すために、どこかに取り残されたとしても、途端に飛び越える敏捷性があふれた足で、ふれあうことを恐れてばかりいて、物事の本質すら見抜けずに、ただそこでもぬけのからになって、体もカチカチになって、ぬいつけられた価値観を取り外して、与えられた意味なんかに左右されずに、些細な痛みを批判的に捉えて、与えられた罪と罰を取り外して、森羅万象を超越するようなメタファーを携え、点を切り裂き線を結ばせよう、と目論む数学者たちが心理なんかを書き換え、フロイトが見た数十年を簡単にかき消して、生きやすいように仕向けるために市民権なんて破棄して、与えられたものすべてを叩き割ってやるの、だと打算的なフルーツを食べて、論理的な土器に今までの歴史を書き写して、ルーツを表すための枯淡な日々、能動的な排除を受け入れ、恒常的な苦しみを払い除け、好きであったあの頃に降り立つ。