昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

理屈

異物感あふれる欲望が漁る風景、韻律に迫る現行や、抗原検査の行列や、主体性もなく、反政府的な妄想を繰り返す若気の至りを抱えたままに、年老いてしまった人々が作り出した時代の空白、そんな空白を謳う者こそ、自らの空腹に耐えかねずに、確かめもせずに否定し、自らを書き換え更新することもできないから、世界を破壊することでしか、自らの正当性を示すこともできずに、その場で蓄積する苦悩は、知り合いなどを破壊し、そこかしこで摩耗され、守ることもできずに、出来合いのものを信仰し、行進し続ける人々のうるさい足音に起こされたくもないから、体系化されるままに去るのです、と語る君の言葉には、最たるものがないから、そこで侘しく散るだけに至るのか、と加算される原理がゲリラ化して、支配されるだけに至るような日々の中で課せられた罪がエモーショナルに瞬いて、どこまでも統合される私たちには、同調云々に騙されずに、超絶な融和や融合に耐えて、短絡的な思想に騙されずに、与えられた情報や答えにより思考停止せずに、あらゆる設置面が剥がれて、彼らの理想が描く権力的なものに騙されずに、些細な出来事がデータ化して、そこで見えるものですら、実態などは怪しく、司る意味に騙されずに、ずっと烏合の衆として、何かや誰かを買い被ったりしないで、自らの判断にあやまりがないように、今と意味にはんだ付けをして、もうなるべく離れないようにしないとね、と語る彼女の背中からは、世界の実体のようなものが絶えずあふれ出ていて、ふれあうほどに世界自体に肉付けされていき、いつしかのたそがれに似たベターな日々が、やがて恍惚と幸福に塗れていて、そこかしこに現れる連帯感により、延々と高揚していく私たちには、犠牲なんてものは、不必要であるし、あらゆる疎外感に迫る不安などに苛まれずに、時間が解決するから、と引き伸ばすこともしないで、答えを持ち合わせてなくても、待ち合わせには、間に合うし、間違いなんてことは、誰にでもあるから、ゆるす以前になんとも思わずに、思わせぶりな態度も取りたくないし、すぐさま買い取るし、かけがえのないものが、そこで画期的なものを生み出して、勝手気ままに飛び回り、とがめられずに羽ばたく。