昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

交換

時間を葉の上に乗せて旅に出さし、清貧な思い出の中で、自分らしくと強制される間に、事実とは、簡単に捻じ曲げられ、与えられた意味の中で加速する凡庸な罪の中で、颯爽と駆け巡る鳥たちや、途端に現れる記憶から取り残された自我、憮然とした態度、どこを見ても、目を瞑っている奇兵隊、雉がピストルを撃つ原野、発狂するための知能指数が足りない、と縋り付く機械兵の女の子たちの、あたたかく曲がった指先、数多の時間に差し込まれた退屈な遅延、壊疽していく結末と、それを締めくくるような、アンビエントミュージックに感化され、確かさを飛び越え、アンバランスながらも、さもしい自分を否定せずに、詩的な昇華を目指し、とまらずに昇り続ける喜び、自らの内に備わる国家のようなものに、侵略を繰り返す独裁者、心許ない君の可憐な終わり、祝福を受け入れられずに、経過していくだけの一部始終に改ざんされる幼稚な誤りが加速し、修復されない痛みやまやかしに打ち勝ち、確かに、価値続ける先では、過ちすらなく、ただ、見紛えるほどの美しさに澱んだ君たちのジレンマ、はみ出す体と、遠ざかる軌跡、カリウムの海と、理論武装した鳥たちと、あいまいで残虐な形を謳う完全性や、時代的な欠如や、奥底に潜む流動性や、飛躍するほどに、加速していく喜びを敷衍させ、普遍性や、誓約書や、うるさいだけの人々や、陰口や、安堵や、卑劣やなんだ、と迫る制限もない人々の他愛ない結末を愛して、意識は、風葉にだけに動かされ、自然的な愛が、君を囲い、即座に修復される愛が、君のためだけに永続する。