昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

抵抗

寒空に消え去るエモート、論理的な街におとずれる苦難、飢餓している気配から現れた本性、結末はグルーヴにあふれて、逆算されたり荒れたり憎んだりしながら、辛辣な心情に生えてくる物々しい思いに虐げられ、稀有な花びらを解いて出来たジレンマの花冠をかぶり、理不尽な意味の生け贄として、歪な真実を成立させるために、運ばれていく彼女を尻目に、満員電車は加速器のようだね、と誓いを破った私の眼球を交換した過去の恋人、途端に時代性の汗をかき、ノスタルジアの破片を集め、また世界を一から作り直そうと計画し、前衛的な結末に痺れた大脳が、また新たな愛を手にして、無様な今を切り裂いていく。風景に重なる他者、偶像の質感を頼りに、ダイナミックな今に結合していく物語が、ガタガタになってしまった、と悲しむ母たちから奪った子供たちで形成された、ニセモノの国、ケモノとのけ者の民、大義なんか破棄して、セオリーなんか無視して、蝕まれる痛みからの制限を超えて、一部始終に連なる退屈な儀式や欺瞞などなどを砕き、機械的な性愛により、色付いた世界が、その世界の声帯をふるわせ、猥雑な今朝を無理やりにでも叩き起こして、淘汰されるだけの私たち、だ、尊いものなどあるものか、と口癖のように語るルサンチマンニヒリズムは大嫌いだから、身体から派生する歴史やコードや、宇宙との融合により高揚により肥大化する意思だけに、世界は、世界としての対価を知り、自らを律する。