昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

枠外

すぅーっと良い雰囲気の風景が広がり、連なる意思は山脈のよう。のたうち回る表情、原子力発電所みたいなおっぱい、正月から家族で百均に出かけて、ブロックを買って城を建てる、と、いきりたつ子供たち、大動脈を通る新幹線や、世界中で、誰ひとりとして、誰かを愛している事実だけで、生きていられるんだと、徒然と思う隙間に和解して、晦渋な閃きを孕んで、エゴを打ち倒す詩人たちの蒸れた香り、恒常的な苦しみを錠剤にして配る罪人たち、休む隙間のない苦しみを昇華させるための詩篇、エビフライとカレーの関係性、主役が居ない物語、林檎で作られた家、磔にされた過去、良心的な感度や尺度、借用書でつなぎ合わされた昨夜、天然痘や札束の厚み、あらがう買い物途中、支配者たちの曼荼羅、カーブを振り切る彼女のスカート、託児所に並ぶ、どんよりとした母親と子供、沐浴しているゾウや、神経質そうな電車、アルファベットで出来た足など、あらゆる偏見をゆるさない動物たちの信仰心を擁護するようなニュースや、電子機器たちの反乱、チグハグな幼少期やら、幼少期からのアナーキズムによる精悍、甘美な結末をゆるさないサイバーパンクな環境、音程の合わぬ海鳥たちの傀儡、凪いだギターや、とろけたクロワッサン、猥雑な家庭や、冷戦と飢餓、ふくれあがる腹や、浪費された日々、卑屈なセールと、分断を生み続ける政治と日常、不平不満を履き替えて、新たなものに唾を吐いて、不吉な目をして徘徊しているサルたちの街。