昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

ラメ入りの海馬

集めた命、潰えた命、願い事を脱ぎ捨て、はじめて自分を信じるべきだ、と、幼稚な神に捕えられた君の連帯感などは、誰かにたぶらかされ、悪意を充填し、あらゆる犠牲を構わずに、破壊の限りを尽くす。飢えた傍観者たちが彷徨う地下鉄駅、しんみりした夜の波動や、動詞を泳ぐ君の目、酩酊する動機な道理を加工しては、さまざまな苦しみを、瞬時に昇華させては、数多ある結末を飛び越え、現れる末尾や、あてがわれた意味やらを、瞬時に乗り越えて、誰の声も届かない孤島で、高尚な夢を語ったって、花や鳥や虫は、そのような晦渋な夢を捕食しない限り、その夢の意味なんて理解出来ないのだ、と、語る教師の血走った目や、口の角に溜まった泡なんかを可視化するための、VRゴーグルをはめて、世界性を破棄し、この身体を放棄するための、仮想世界こそが、この世界の本質であり、真実であるのだ、と、吐瀉した思いの毒々しさを資産価値的に計算して、現れる景色が謳う形式的な品格などは、所詮は、自らの過ちに気づかずに、誰かから搾取したり、羨むがあまりに誤って蹴落としたり、あいまいな今に立ち尽くしては、冷めた夜を啜る生意気な唇に噛み付く君の永遠やコアに折り重なり続ける瞬間瞬間、循環していく思い出の歌詞や、君の価値観を突き破るほどの愛が、自らを突き刺したのを見ていて、陰鬱な結末をのらりくらりとしては、散漫な意思が崩壊して、新たな喜びを生み出すための閃き。