昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

すべては可能

特異点から生えた哲学的な手、清々しい大声援の中、分裂していく過程やら、愛しいあの子や、虐げられている人々、備蓄した血や、いくつかの可能性、制度を放逐して、真理に基づいた茶を飲み干し、願い事を翻し、毎晩毎夜、倍速で通り過ぎる人生、すがるほどに食い込む爪、目覚ましい飛躍やら、被害者意識が加速して、凄艶な月日にからまるエモーションや、永劫回帰を繰り返し、やがて、幼稚で惰性な愛を突き抜けて、願い事がたまる街路樹を徘徊する幼稚なギミックや、風化する意味や、境目なく現れた意味を分断した罪により、私たちは、同じ言葉を話すことをやめ、固定化された資産による支配の中で、亡骸として、薙ぎ払われた身体が連帯感を忘れ、簡易的な罪により滅びた文明の後を観察する神の神、神と名付けられた君は、人類により崇められたりして、支配した気になっているから、いらだつままに、君を騙して、ギミックにより、粉砕されるのが、ふさわしいなどと、突き動かされていく顛末や、あらがう理知や、現れる苦しみ、理解を超越して、散文の川で泳ぐ魚たちのルーツ、倫理観に苛まれているだけの、君たちの惰性なよろこびにより、ほころびていくリアリティや、輪唱される神話により、信用などを謳うだけの、データだけの、散漫なこころみに加担するより、感覚で泳ぎまわり、得たものを裏切り、卑屈が故にひるがえし、悲観しないが故に、理屈を捏ね、願い事なんかに統合されないために、このふくよかな苦悩と、投下されたミサイルにより、壊滅した都市、投影された憎しみを超越するためだけに、旋回する意思が追憶にひしめき、ざわめく心が弾ける。