昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

快感

換気に揺らぐ情景、はしたない季節を加工するアプリ、理念なんて窮屈なものを取り外し、新たなメタファーを創造する。擦り寄る形は、風雨に晒され、最初あった確かさなども色あせ、朽ち果て、自然に駆逐される。そのようなサイクルの寄せ集め、空虚な国という玩具、対象的なものばかりを集めた子どもたち、対価を求めて走り回る人々、時間を売ってまでして、決められた金銭を、あたり前のように貰い続けることだけが、しあわせなのだ、と、語りかけるコマーシャルや、ネットワークの呪詛、悲観的な君の観点から生まれた苦しみによる豪雨、連綿たる慟哭、ふしだらな帰巣本能、妄りな警鐘やら、不確かな何か、似合わぬ意味を履き違えているから、いつまで経っても変わらずに、そこで、諦観し続けるだけだし、拙い理想を企て、惰性で引き延ばしたことによる密度、その超密接な無から生まれたのが、私たちなのだから、もう、喧嘩は辞めて、適当に肩でも組んで、割に合わないことならば、すぐさま辞めて、加速していく意思、退屈な日常を過剰摂取して、わい雑な観念が座礁して、入り込んだ海水により、混乱している人々、罵声が飛び交う満員電車、狂っているのは、この、異様な状況を受け入れている自分にあるのに、社会や世界や誰に責任転嫁して、自らの罪すら、誰かにかぶせて、怠惰な今を悲観しては、我関さずと、加算される原理の中でゲリラ化した民衆、救世主なんてものは居ないのだから、皆が救世主になれば良いだけの話ではあるし、救える範囲で良いから少しでも負担や不安を少なくするためだけに、無料で解放して、些細な苦しみなんてものに遮られたり、駆逐されないように、懇願するよりも、闘い続ける。