昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

渇望

過去の中を泳ぐ蝶、枢要な家庭を乗り越え、必然的な愛に戒律が生まれる頃、言葉は、観点を失い、今を裁くためだけに、ためらわずにぬかるみに嵌り、絶え間ない時折に歪む利己的な逍遥、刹那に現れた悪阻や薬疹、背徳感に苦しむわずらわしい過程、経過していくほどにもつれていく私、雑念が加工する此処、有する価値も、即座に誰かの疑いばかりが加速する乖離した帰り道、理解は、遠ざかるばかりであるし、現れる意味も、君を位置付けるためだけに、名前を与えたり、間違いを押しつくられたり、横暴な奴らが強請るものに寄り添い、価値が何か分からなくなるまでの年月、統合されるものにより、狡猾さを損ない、足跡を追うだけの彼らは、怖気付くばかりで、何ら本質には近づきもしないし、失敗を恐れてしまい、恥に苦しんでばかりいる。言い訳がましく連なる意味の波形、混同する意味や、君の罪、チグハグな今や、ちくちくする肌、はびこる悪意を握る世界の汚れた手、司る意味が依然として、君を祝福したり、修復したりするが、途端に現れる罪の道具になり、虚空に微睡んだり苦しんだりしながら、品定めを続ける彼や彼女たちの衝動に吐き気を覚えながら、長らくに迫る意味を超越し、確かさをセオリーに変え、あたたかさに帰還する必然性にだけ、世界は、世界らしさを今に伝える。