昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

鐘の音

独善的な彼らの波形、経過していく正義が、いずれ、自らの耐え難いほどの悪意に苛まれ、角膜を傷つけられ、すべてが見え難くなったり、愚かさを枷に変え、自らを動けなくする間に溜まるアイロニー、老化物質やら、整合性もない今に衰亡していく私たちのエゴを迎合するメディア、ジレンマに嵌る君の術、リビドーやら互換性やら、絶え間ない熱、湿度やら教条やら倍速、傲岸不遜な木々が立ち並ぶ情報により生まれた街、緻密な衝動により蠢く人々、集光することにより動く車や、災いを加工しながら、萎びた意味を吐き出す学生たち、曖昧で幼稚な罪を備蓄する差異や、陰湿な君たちが謳う原理に散骨する老婆、心音にまとわりつく宇宙的な粘り気、バリウムを飲み込んだ摂理のレントゲンを眺める医者、有する価値とは、おびただしい血により汚されているのにも関わらず、その価値を崇める君たちの失念、うずくまる君の角度、その肖像、あらゆる焦燥感、損失した精神、軽薄な理想により、世界とは、世界であることを諦め、自らの保身のためだけに、動き回る道理により、理性などは損なわれ、そこかしこに悪だけが、正義を語り、誰かを絶えず欺す。