昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

路地裏の論理

宇宙語を話す赤子と空白に住まう猫の話を延々と話す着飾るだけの君の強要と、独占欲の覇権が迫り、リビドーを燃やして、精神を貪婪に消費してきた資本主義も汚穢にまみれ、自由市場は衰退し、自由な意志だけが聡明な信念に接木をし、落ちないように橋を作り続けるノスタルジアの果てで、詩人であるとは、聖人君子であることを捨て、元気に空間で農作業するものだ、と月に住まうウサギと保守的なギミックについて話し合い、弁証法の先で乖離してゆく関連性について吐き出されてゆく関係性の中で、派生している罪をつむぐだけのカタルシスに浸るような姫たちが揺籃で無垢に積み上げる痛みの波形から、経過し続けるほどに、形而上的な正義が廃人になり、担う意識は売人のように変わるような意識が次々に磔にされるほどに安心感をおぼえた民衆は、次々と新たな犠牲を求めて、正義をねつ造して、ウソの罪を騙り、誰かを拘束し処刑されてゆくのを影で楽しみ、自分には罪はないと謳い、罪を犯すものが悪い、と言い放つあたりから、ほんとうの正しさなどはそこで潰えるだけに至る。信じていた神たる紙の価値も終わるんだ、とねつ造された憎悪の山を越えて、恬淡として虚無をばくばく食べる大男のロジックにはまるよりも、自らが信じているものを疑い、自らすらも裏切り、ギスギスした観念にそむいて、この季節をのらりくらりと逃げまくり、うそぶく事実のウェット感が気持ち悪いから、すぐさま拭いてイビキかいて眠り、むくんだ君の顔と花をぼんやりとながめては、今日も明日も終わることだけを繰り返したり、はじまり続けることを出迎えたりしながら、萎びずに咲き誇る。