星々に練り込まれた理由を漁りながら、始めた世界、偽装結婚を繰り返すクリスチャンの犬や、亜空間に浮かぶ脱出ポット、破裂したジレンマにより出来たブラックホールや、クラッキングを執り行うトリックスター、散漫な意識が崩壊した後に迫る集団ヒステリーや、たまったヒスタミンにより、かゆくなる全身、蠕動する社会の歪みに寄りかかる人間の欲望、リビドーや、アスファルトに付いた足跡、心の維持のための理不尽な戦争、沈む夕日と、思春期の夢、落伍者のレコード、万物に匹敵するほどの愛、金がかかるほどに逼迫していく自由、リロードする理想論や、すり替えらた法、エゴばかりが通り過ぎる高速道路、論理的な狐に騙された老人たちの負債、悲観的なイデオロギーが示す差異、締め出された意識が生み出す新たな世界、世代間で結ばれていく愛から乖離して、理解を超越した辺りから生まれていく物語を譜面に変えて、かき鳴らすギターが世界全体を覆い、陰鬱な衝動が生み出すことごとくに寄りかかる散漫な君の意思、創造性もないから、ガイダンスに従って、はみ出さないように必死で、ひりつく動機と同化する不自然な君の緩衝材として存在している私、猥雑な心象に溶け合う永久、教条を打ち倒した先では、新たな驚異が次々と生まれては、破壊と再生を繰り返してまで、生きながらえてきた私たち。
