軍事的な吐瀉物が群像に降り注ぎ、偶然に住まう幽霊たちの罠にかかり、簡単な理論に誘致され、散漫な儀式を解体しては、しびれた大脳に打ち込むアンプル、あるいは、安全ピンか、はたまた縫い針か、と、うるさく付きまとう理想論的なカップルたちに向けられる無垢な敵愾心、カタトニーやアイロニーの雨、退路はないし、軌道修正もできないし、デリカシーもないし、過信ばかりだし、モラルもなければ、持ち合わせの金もない、ないないばかりと疎ましいし、虐げられても尚、この幼稚な世界には、中指を立てたままだし、ままならぬ今を解体しては、因習や悔悟の最中、磔にされた子供達の群れや、色褪せた青春を映し出すテレビ、あらゆる放課後を食べてしまったゾウの怒りや、カサンドラ症候群に苦しむ彼女の亡骸を、香水の瓶に詰めて、フラスコには、確かな愛を、かさまししていれて、怯懦な現在に陥る主観的な女神が、テクノロジーに汚染され、ささやかな今にも、墜落する飛行機、ナバホ族の精霊に挨拶して、自己憐憫を繰り返すダチョウたちや、タータンチェックの上着、代引きの感情や、脊髄に詰められた虹色の指、怠惰な宇宙のサクリファイスとして、牛車で運ばれて行く君の彼女、碑文に書き込まれた呪文のようなものを唱える老婆たちの角膜に描かれた絵画、耐性菌として、氷山の中で生き続けた数千年、後ろめたい思いを許嫁にして、映画の中で加速して行く時間との隔たりや、セオリーを打ち砕く雄大な理想の波形、現前で叩きつけられた衝撃により、新たな星ができては消え、厭世観のまどろみに住まうフクロウたちとの会話を終え、インタラクティブな空間を逍遥するカモメに乗り、競うための世界から飛び出し、誰にも捕まえられないために、ためらわずに、君たちを裏切り、嫌いな事や、嫌いなものなんてものに、呑気に左右されている暇もないから、まとわりつく実体を引き剥がし、あらゆる退屈を突き抜けて行く喜びにだけ、身を寄せる。