昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

模様

軽薄な夢を待とう冬の鳥たち、林檎に落書きして、風景に賭す感情の靄、意識の裸体が羽化するまでの距離を測る子供たち、湯沸かし器の音や、川のせせらぎで踊る魚、度重なる永劫を食す人々の無声映画、目の前で、翻されて行くだけの、形式的なエモーショナル、ナショナリズムが死に絶えてこそ、人間というものが、はじまるのだと、アナーキズムに陶酔している君の過負荷や、勘違いしてばかりいて、徒に日々を消費して、すぐさま、正気なんて失って、意識にかかる薄い膜や、奪い合うための、君たちの怠惰な青春のカオスや、構造的な礎をハッキングして、分散されるだけの無様さにより、千切れて行く思いや、妄想に浸り、被害者ぶるだけの、忌々しい激情を加速させ、浅ましい自分の標記をへし折り、ノスタルジックな苦悩を捕食する肉食獣たちや、互い違いになる行き先や、いさかいばかりの日常、情報戦の最中、獰猛な犬が放たれた胃の中での訣別、証拠をかき消すための、焼夷弾が降る故郷、この怒りを、どこに、ぶつければ良いのかと、可動式の季節が孕む、日常的な狂気や、儀式的なものにより、貧する現在、たどたどしい思いに襲いかかる日照り、貧相な意思が搬送され、病院をたらい回しにされ、助かる命ですら、助からないのかと、嘆く君たちの喪失感のようなものを弄り、偽装されるだけの真理に基づいたエゴイスティックな戒律を退け、端的な災いをぶん殴りながら、怯懦の最中ですら、和むのが、私であるのだと嘯きながら、定時には、さっさと帰るのが、君のためであり、家族のためなんだとも、嘯いてみるし、間違えた道を戻ったり、もう、諦めたりなんかして、何回も、懐疑的なものを破壊しながら、猜疑心に寄りかかる君たちの熱病などを補正し、衝動性だけで、この、単調な世界を突き抜けて行くような、ドリルのようなものになりたい。f:id:jibmfmm:20241107042512j:image