昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

2017-07-28から1日間の記事一覧

夜の帝王学

窓から吹き抜ける夜風が平静を伝える。静寂を語る夜は、何事もなく、何も求める必要性すらなく、そこにあるものだけに混在し、存在感をたずさえ、何かを伝えるものすらなく、邪魔すら入らぬような忘我の先に見つけるものすら、無駄なものに思い、応じるだけ…

すこし、わたしのはなしをしよう。

わたしの、はなしをしよう。 記憶の奥底で敷衍するものが、ニヒリズムを奏で、季節に封緘されるものや、まさぐり続ける彼方に放たれる意識的な苦痛を孕み、現在を通過していく、まる

すこし、わたしのはなしをしよう。

わたしの、はなしをしよう。 行き着く先に気配すらもなくなり、なににも従属せずに、自らのままである、まる

ミメシス

狂騒にとろける言葉が他者を介して入り込んでくる。彼女たちのジレンマに反復するものが帰巣する瞬間にリロードされる思いは、過去の遠くで反響し、どこか違う入り組んだ場所で遅配を繰り返し、理想をうながすほどに、しあわせとは懸け離れていくだけにいた…

やさしさ

ラストシーンになぶられ、 悲しみを敷衍させる横顔や、 季節を風化させ、 孤立するほどに 深まる永遠性にふれ、 制度すら蹴散らし、 朝をまちわび、 わびしくも刹那に吹く、 やさしさ、よ。