昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

2018-12-24から1日間の記事一覧

黄金の夢

目玉にとまる虫、警報鳴る夢、湯船に浮かぶ花、あらゆる権限を連ねた、叙情的な端数、かじかむ夕べ、自覚する前のせせらぎにゆらぎ、はかない記憶に枢要な言葉が降り、この場を膠着させ、不自然な関数と余罪、数学的な伴侶と、天体的な母、羽ばたく音と、爆…

すこし、わたしのはなしをしよう。

わたしの、はなしをしよう。 全体主義が是認するものが、すりこむようなものを崇拝し、紙は神に変わるものだと、キリストが、紙幣に変わったある夜、ありがたい愛すらも、めざわりに感じるような、腐った夜、あるいは貪婪で軽率な、残虐でケバい奴らの温度、…

すこし、わたしのはなしをしよう。

わたしの、はなしをしよう。 終わりも見当たれへんから、変革なんかを大声で叫ぶと、とうとう狂ったんかいなって、難渋なもんをかかえこんだような顔して、あらゆるもんに寄りかかり、恨み節なんかを延々と吐き出しとる、まる

陽光

世界を救う系男子たちが騒ぎ立てる終末論や、星と闇、病んだ魂をだましだましに泣き叫ぶグランジの王や、ネグリジェを着たアンニュイな太陽、響く胎動や、エンゲージリングをささげる彼や彼女たちの大愚、ロストチャイルドたちが蓄積させる苦痛や、ふつつか…

逃走線

滲む血の色、 無知な虹色の 歯磨き粉をつけて、 論理的なパッションで、 のらりくらりと、 瞬間的に思考を乗り換え、 どこにもとどまらずに、 ままならぬままに 逃げまどう。