昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

羽撃く

自分なんてものはほとんどなくて、ほとぼりが冷めるまで、静かに隠れて、加担することもなければ、淡々とせまる闇は世界を飲み込んだりしないで、夜空の星を見せるための闇であって、誰もが誰かを陥れようとしているか、していないかは知ったことではないから、できる限りは裏切って、どこでもない場所で、どうにでもなるさと叫んで、あまりある時間も、あんまり無いし、無くしたものは無くしたままにして、間違いなんてものは、どこにもなくて、道楽ばかりだし、怒るのもあれだし、あらがうよりも早く、果たす義務すら黒々として、ふつふつと煮えたぎる思いが寛恕を伝うから、それも違うって言い放って、なつかしむよりも、達成感よりも、互いを信じるよりも逃げ回り、誰にも捕まらないようにする。