昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

毛玉

段々畑に降り注ぐ
赤い陽光、
高揚感により、
引き剥がされていく
精神は、
軽薄な論理に迫害され、
儚さに揺れ動きながら、
健気な思想を育て、
惰性な繁栄から、
何エーカーもの悲しみや、
モノグラムに耽る今にも
現れる空腹や、
あふれるマグマや、
敷衍する景色や、
形式的なものに互換され、
ノスタルジーに耽る
至極のひと時に、
人は血を求めるから、
とめどなく均されていき、
いくばくかの可能性すら制され、
壊死するのですと、
カタルシスをうながす、
構造的な腐敗の配下になり、
担う意味を爆砕すべきだと、
過激な正義が用いる悪とは、
誰かにとっては、
正義であり、
多くの血と犠牲は、
研ぎ澄まされた、
吸血的な欲が、
森羅万象をも
枯渇させるのではなく、
君の欲自体が、
君の世界自体を、
枯死させるのである。