昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

強要

意思を踏みにじられても尚、全容を啜る影。数多の秘密を血合いし、空虚になった器たる身体を傍観する。存在は薄明によじれ、時間から敗北し、修繕されるだけの記憶が枢要なものを求め、停泊する意識は陰鬱な焦土に立ち込める硝煙。生傷だらけの堕落した意識は商品化され、データベースの中を泳ぎ、逸脱した衣装を着せられた以前の身体を空白に埋める。作業的で貪婪な体系から軽薄な理論を相続し、そびえる位置的な痛みから送られる信号により、罪の意識などを覚える。与えられ続ける信号的なイデオロギーにより、増していく敵愾心などが、次々と人々に憎悪を植え付け、奪われるだけの意識は、打算的に覚えさせられたものを、あたかも価値があるもののように崇める先々で、対比されるだけの日々に代わる代わる撲殺され、些細な動機に垂涎する欲そのものに怯えるだけの日々があつらえる苦しみにより、つぎはぎななった精神は、清貧さや、純朴な信仰心などを謳いながら、たゆむだけの意識は、存在自体を捉えられず、認識を誤り、自らを正当化するための闘争を続ける。けたたましいサイレンの音。鼓動と不一致していく感覚が改善されるほどに、すべては誤りを正すために存在するのであり、その歪んだ正しさを正すための正しさを利用する者どもが這う音がうるさく、眠れぬ。