昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

寛容な捕食者

雨音がコンクリートに反響し、生乾きの洗濯物を取り込む主婦たちの鬱鬱とした表情が無神経に重なり、倫理観を破壊するような文章が降り続いて、世界は初めて終わったのだと語る老婆がカタルシスに至るまでの距離を測るころには、文明などは一度リセットされて、また同じように愛し合い、争いながら、絶え間ない犠牲と、産まれた喜びが混じり合い、同じところで必ず出会って、あてがわれた理由に補足される場面に供給される罪などは、所詮誰かが作り出した偏ったものであるし、そんなものに妨げられ、虐げられている暇もないので、死地へと急ぎ君の貪婪な朝をドレスアップするためのギアとして存在している君が愛する人の隣では、とがめられていくだけに至るような世紀的な汚穢や、同化していく景色とのまじわりや、混濁していく意識との境目すらなくなる間に加算される義務的な要素の一切は、誰かが誰かを支配し、従えるためだけに前習えと、右向け右と左向け左と指図され、指図することに対する喜びを増加させ、あたかも整序され、正常であることを誤認させるような洗脳的に専制的に支配されるだけの人々の群れで、迎合されることを崇めるだけの人々の生活の中で撓めるものや、掠め取ることばかりを考えることが、あたかも幸せのように語られるだけの曖昧な生活の中では、すべてが正しく誤ることにより、自らの存在を知らしめることになるような馴れ合いや、生業の中で拡散され、攪拌されるほどに、隔離され、撹乱されては、見失う自分を探すような者ほど、見失ってしまった意味を捕まえられずに、さまよい続ける限りは、自分自身の変化にも気付かずに、過去の自分を探し続けるだけに費やされることに価値があるなどと語る間に、自らなどは瞬時に消えていなくなることにも気付かずに、閉塞的に気分を消化しては、なくならない空腹と対峙し続けていく。