昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

証明

別々の場所で新たなものを形成し、ひとつの場所であらゆるものを迎合し、また差別化するための空疎な言論を濾過し、すべての意思を高揚させるのが、哲学や思想の役目であり、吐き出される詩的なノイズや、ノスタルジーな韻や、因子をかき分け、現実に与えられた影響の手当てをし、君を抱きしめる始まりの大きな手や、原初から現れる不滅なものや、不安定な君が腰掛ける百日紅や、カルティエの指輪や、カリカチュアや借り物の生命、などなどを含んだ資本主義的な衆愚から飛び出し、羽ばたく音だけが協調性もなく、反復し、反響している。泣き疲れた君の横顔、光景を触診する医者、淡々と職務をこなす小さな闇、悩み事をゴトゴトと進ませる地下鉄の温度、太陽も死滅した後、凍てついた大地に蓄積する波動、同居する黄泉やら、加速する茎、虚像を崇める完治しない苦悩のうねり、ねぎらいの言葉すら胡散臭く感じるし、堅持する理由が流動し、襤褸を着込んで、誰かを愛することを辞め、超巨大な自己愛やキュビズムや、暗示的な作用を引き起こす低劣な粛清、神が韻律を妨げ、意思は硬化し、軟弱な動機が金欠を謳い、感覚的な昇華により、覚醒に至る私の背中に住まう蜘蛛や、馴れ合いを遠ざけ、たったひとりで錯雑としたら観念を集約させるスーパーコンピュータが飢渇し、瞋恚や因子やらが集い、無作為に破壊活動を続けるヴァンダリズムの波、難癖つけるだけの無記名の人々、感覚は麻痺して、縄張り意識だけで、この負の遺産たる世界を保つことなんて邪魔くさいから、いっそ君を嫌いになって、はじめから誰かを愛するつもりすらなくて、つもりにつもった怒りがもつれて、保つことすら嫌になって、閉ざされた思いがやがて噴火し、すべてを飲み込み、死が一切を引き連れ、ひきつけを起こして、悲観的な今を飲み込み、高揚し続ける先には、罪や妻すら居なくなって、意味すら不必要になって、今に全ては不潔になり、私はどんどんと卑屈になるだろうし、不屈を謳って、いたって普通の日々が凍てつき、空腹や空白を埋めたいがために、君をあたかも愛しているかのように示す値とは、所詮は君を価値的なものでしか判断もできずに、パンタレイに反して、繁殖する闇に侵食され、何も見たくも聞きたくもないが故に、規範に反し、空間やら時間やらも毛嫌いし、全てに唾吐き、自堕落に喘ぐのである。