昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

消毒

宇宙の襞を伸ばして、真理を毒づく、タナトスが踊り、星を落とし、地上は憎悪に悶え、延々と憂鬱を引き出す君のこめかみから、帰路が現れ、転々としていく表情の裏では、軽薄な理論が次々に押し広げられ、健気な慟哭を繰り返す少女のポケットからは、禁書が出たり入ったりして、支配的な彼らの父を打ち砕くために、教育が垂涎するシステマチックな斡旋や、あらがうほどに食い込む値により、資本的な悪性の腫瘍が身体を支配して、攫われる感情を洗い流すための積乱雲、肥大化する愛が暴走し、すべてを破壊し尽くすだけの道理が理解なんかを求め、今に乖離していくだけの過ちの密度から、背徳なんかが現れ、幾許かの可能性が、機会を奪い、快適などを謳う敵愾心が理論武装して、素敵な日常を、ニヒリズムなどに染め上げ、壮年期に迫る懊悩や、能動的な隔離や乖離なんかに酔いしれる合併症的な荘厳さに毒々しい思念が混ざり、難癖をつけるだけのつくづくに償いなどを求めるための、大義なんかを振り回して、制限などを生み出すために、なじられる君を、何度も踏みにじるほどに、堕落していく先々で、さまざまな意思がいびつに継続され、迎撃されるための罪を祭り上げ、あらゆる歴史の中で透過されない物事が、崩壊しては、際限なくあふれる面影が、徒然と続くことこそが、しあわせではあるのだが、私たちは、退屈にすら耐えられないから、体系的なものに加担しては、いい気になっているのだ、よ。