昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

資格

夏の日差しにより溶けたコールタール、公園で、赤サビたゴリラのおもちゃで遊ぶ暗がりの子どもたち、幻想的に光る歩道とは、呼べないほどの泥と土と、化学物質により、キラキラときらめく地、蓄積されたエゴの量により、毒素が決まるわけではなく、自らに備わった毒の量により、狭量になった精神を詰るための、時の隙間、色彩を撫でる巨大な誇大妄想の異空間、さまたげられる割合に潜む後悔の様子、ビジョンすらも不明で、ただひたすらに、そこでふやけるだけの、いやらしい自分に、支離滅裂になり、ジリ貧になるだけの、時代性の静圧、軋轢にたまる静電気や、虚偽広告が肥大化し、人類自体をリセットするために、制限なく理性をくすぐるのさ、と定めもなく付きまとう憐れみのようなものに蝕まれる前に、鼓膜や語幹に張り付く蛭たち、長じる所以から生える羽根、機械的な行灯がゆらぎ、成否と、互換性を塗料に混ぜて、徘徊する機械兵たちの、貪婪な欲望に、明敏に、判断を繰り返す先に現れる普遍性の普及により、肥大化した欲望が巣食う退屈な教育が残した痕、残忍な使命感により、さまようサソリたる人民軍の残り物や、悲哀に満ちた夕日に縋り付く君の狂騒を尻目に、自らの静寂に孕む、何か愛のようなものが、限度を持たずに、もたらされるものにより、捻じ曲げられる一切に迫る軽薄なエモートにより、獰猛になる一切は、果てない私欲に道理をむさぼられるのではなく、ただ、むさぼり忘れ耽るために、怠惰なままに雨に濡れ、風邪をひき、自堕落に寝そべる自己を爆撃するための、戦闘機が羽化する中空で、分解される様を、神の胃の中で見ていて、相続した観念が孕んだあらゆる哲学のモニュメントを回り、本のページ一枚が、階段となっている心臓内を探索し、たび重なる不幸の行方に絡まる釣糸を眺めながら、世界が終わるのも、乙なものですね、と抹茶に手に取り、飲み干すまでの姿には、何か宇宙のはじまりのような、強靭な力にあふれているのだから、ふさぎ込んでいても、締め切らないようにしなきゃ。