昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

傍観する冬


 星屑降り注ぐ夜にシェイクされる癒えない傷から、加速する十字路へと加工される品位に貧寒なものが突き刺さり、つたない意識は、汚いものを掲げ、邪推し、心証やシンパシーに軋轢を加え、出来合のものを愛し、病み続けるだけに浸る憂鬱に感応する官能的な濃度や、能動的な思惟を綴る事が、思想家としての役目であるし、死へと移送するだけの戦争屋へと陥らぬために、思想とは、偏るよりも、より強度を増し、高めるよりも、高揚感を与え、多幸感へと導くような創造的な応用を加えた昇華へと至らせぬ限りは、痛む心身は、今に阻まれ、至るところに痛みを吐露するだけの弱気へと浸る。あらゆる根源は、原理を用い、誰かを騙すための答えをかみ合わせるだけに、鍵穴に詰め込まれたとれないガムを必死に取り除こうとつなぐ意識も、誰かに隷属し、答えに引き合わせられるだけに、行為に服従し、従事するほどに、自らの意志を捨て去り、ただ譲歩するだけに至るような互いの空間に用いられる距離は埋められずに、奪われるだけの観念に、関係は偏りを示すだけの思想へと軋轢を加え、あらゆる痛みを加工し、加速する意思は、退廃的なロマンを掲げ、用いることをすべて腐らせるだけの答えを信仰するだけに至るような陰鬱な衝動から、恒常的な降魔へと引き込まれるだけの高慢さから、差額を埋めるだけに悲観し続ける痛みに関与するほどに、動機は印象的な狡猾さへと蔓延る悪意を加速させ、配備される愛を、愛のように感化させるだけの論理や、ロンリネスや、願い事も届かずに、現在に滞るだけに足かせとなる現在に痛みは配備され、差異を埋めようともがくほどに、隔離される現時点に悔悟も無く、ただ届かぬ思いを空虚に変換していくだけの偏頗な者が生み出す経路こそを消し去る。統合されるだけの道筋に主たるものなど無く、互いの魯鈍さを埋めるためだけに、ためらう意識は、何事をも恨み、満たないものを埋めようともがくほどに、愚鈍な者へと変わり行く。「私は、馬鹿どもが大嫌いであるし、私こそが、ファシストな夢を追従し、生み出される怒りは、ルサンチマンでしか無く、でっち上げられたものを恨む事で昇華に至るような文言に支配されるだけに、怜悧なものや、高尚なものは損なわれていく」と騙る驕傲な対応を繰り返すだけの虚栄の人間に足かせを嵌められ、人間自体に陥る。人間からの脱出を目指すべく、我々は、人間である事を辞め、病むこと無く、たむろせずに、すぐさま昇華するの、だ。情感に突き刺さる愚者どもの破片が、今を突き刺し、意味を苦しめ、痛む事により、より牢記なものを抱え込んでは、混濁する意思は、季節感を崩壊させ、やがて暗鬱な世界へと競合するだけの痛みを枷に変える。抱え込んだ痛みへと攪拌され、自らすら見当たらなくなるほどに、こなごなになった名残を追い続ける現在に浸るだけに、過去から引き出される痛みに引っ張られ、今を愉快に変えずに、痛みの杭を打ち込まれ、悔いを加工するだけに、今に影響を与える過去からの苦しみは、現在に繰り上げられ、未来永劫平行線に苦しむだけに至る痛みが、今を軋ませ、世界性すらも奪う事だけを、衰え、と呼ぼう。

 私たちの力は、ひとつに集約し、約束を用い、倦怠感を運ぶ権力に反抗し、原理的な囲いから抜け出し、与えられる過去から影響を与えられ、演繹し続ける先に天敵を生み出し、重ね合う観念に捻出される悪が攻め入り、陰惨な過程に迎え入れられ、聯立する風景に解除されるものが、恬淡としていき、開放的な幽遠に引き延ばされる永遠へと迎合されるだけの関係へと引き込まれるだけの普遍性が用いる倫理的な力に、倫理観などは無く、ただ、正義を用い、確かな愛を力で捏造し、悠然たる態度で解放される観念へと敷衍していく思惟的な解剖から、論理の外へと出るからこそ、この命とは、飛躍し、血を流さずに、知をあふれさせ、ふれあう意識は、言い分けひとつせずに、悲観せずに、センチメンタルな世界へと運び出される観念に、懸念を与えるだけに苦しむ意識は、輪唱する時に仮想するものが、おのおのの苦しみを繰り上げ、倦怠感を運び出し、はびこる悪意や、窮乏する論理が偏執し、悪魔的な由縁に加工されるだけの退嬰的な意識や、善悪の是非を問うだけに、淘汰される意識は、過去から持ち出される由縁を、今に引き延ばすだけに悲観し、貧寒な由縁へと関わるほどに、解析される出来事に加算される動機が、脱力していき、意識的に滑落し、昇華できずに、耽溺していく行方や、空虚さに重なり、推し量るものが、世を形成し、刑期を終え、憎悪を加速させた牢の中での意識的な籠城が、偏執し続け、すべてを恨むだけに、奪われる観点が、緩衝し、偏るだけの思念をほぐすべく、ベクトルを愛だけに注ぎ込み、耽溺するだけの風景に輪唱される苦悩を蔓延らせ、折り重なる痛みに情念が、サクリファイスとして迎え入れられ、羽化する手前に撃ち落とされ、空間は加速し、空虚な世界を枷に、自らのニヒリズムをさまよい、いびつな由縁に捕まり、永遠にその場で膠着し、現実へと帰れなくなる前に引き上げる自らが生み出す、ひとつの力だけが、唯一救いの手を伸ばす。