昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

境界が生み出す悲劇


 最後の言葉を送り出して、見上げる意識が、見違える瞬間にたゆたい、意識的なものを掘り下げ、地下に住まうだけの今に浸るための世界で怠惰に繰り広げられる妄想から、補填されるだけの景色に揺らぐ緩慢な作用から、有する価値に強請られ、悲劇的に強奪されるための存在として、損なうだけの影を模倣するための苦しみに操作され、ここで淘汰されるための瞬間や、そこかしこにためらうための形式を用い、短絡的な同化から、道化として遊ぶ主観から、解放されるための自由こそ、姑息な正義を用い、自らの私腹を肥やし、征服欲だけを加速させるような婚姻から、引接されるために無理矢理に接続されるだけの存在をこしらえ、退廃的な呪詛をうながし、介在する意識の袂を分かち、解析されるだけの存在として、自らを高揚させずに、悔恨を溜め込み、怠惰なままにむすばれる愛の形や、懐疑的な日常に無くしたものを探し続け、つたない演技から、粛清されるための瞬間がためらいを生み、そこで諦めていくだけに未熟な荘厳さを重ね、不当なものを用い、改善されない痛みを耐えず引き伸ばすための映像の中で、過去は孤立感をおぼえ、応じるだけの答えに換算されることとの対峙を続け、つくづくに迫る鈍磨な感情にまさぐられる意識的な須要さを謳うための正しさがこじつけるものが生み出す井蛙な者が示す諦観から、定価の札を貼られた価値の中での甲斐性を謳うだけの貪婪なカタストロフから、ロジカルな洗脳から、体内で徘徊するパラサイトが規則的にうごめくシンドロームの暗澹の中で枷に変わるものが機械的な正否や、生死の中での政治性に摩擦され、自壊するだけに至るための文明が生み出す低劣なものが悪夢を形成し、醒めない現実で定めるものなどのほとんどはまぼろしであり、まじわるほどに、自らの存在を打ち消すような作用を施す、とうながす科学的な本尊に住まう神が打ち出した数字から、聡明さを施すような個人的な逸脱が、位置づけられるものに反し、関するほどにわずらわしいものに変わるだけの今に浄化されるための敬神を倦厭し、回避していく意識は、貧寒な神に支配される者を恨み、自らの価値こそすべて、とかかげた自らに相似していくものを破壊するための闘争から、そこで倒錯していく意識は、等差を生みだす。出し抜けるための衝動がどこまでも快楽的に登り続ける、懐疑的な今に迫るニヒリズムに応答するだけの答えにより退行する意識がいびつな観念を形成し、自らにウイルスをばらまくための売り買いから、奪い合う信念は、そこに深淵を生み出し、もう登れないように滑らすための恒常性を生み出し、改善されない痛みをなびかせ、かじかむ精神は、自覚症状も無く、消費されるだけの精神に誠実さを求め、今に与えられる脅威から、興じるための運命が、共存共栄を願うほどに飢えた精神は戦争を求め、破壊するための信条の下で恍惚さをおぼえ、破壊するための破壊へと移送される破壊するための信念だけが捻出するものが制限も持たずに加速することから宇宙とははじまったのだ、と蛇行する意識が性質を持たずに、ただ泳ぐことにより、衝動とは、衝動性により絶えず力を与えられ、そこで加速するものが概念も持たずに、ただ衝突を繰り返し、摩擦され続けることから、空間や次元すらも飛び越え、倒錯する意識が等差も持たずに、等閑に至るよりも、ここでいたわるほどに増え続ける痛みから、隠逸していく精神が、正否をもたらし、妄想的に続くための行いこそが、ここで正しさを表すのだ、と悲劇のヒロインどもがヒロイズムをかかげ、誰かが時代を変えるだろう、と傍観する間に真実とはねじ曲げられ、ここでもたげるものや、燃え続けるものがもたらす痛みを解消できずに、出来合のもので固められた偽善的な世界の摂理などを謳うほどに、傍観者ばかりが増加する。互いを羽交い締めにする愛が破壊的であるのだ、と性悪説を唱えるような貧寒な歴史を超越し、途端にあふれる精神は、ここでとどまることを知らずに、ただ突き進む限りに陰らずに、彩る淵淵に現れる鮮明な思いが、名残すらも捨て、ここですたれるだけの思いなどが惰性に引き出すものや、卑近なものに閉め出される意識などが敷居を生み出し、奪われるための思いが硬質であるために、あらがうのが、この命の役目であり、果たすべき使命などは謳わずに、ただ役割を与えられる前にあらがうための役目であるべく、目的に疎外されるための対価を持ち出し、今を支配するための言葉に従うだけの惰性な配下として従順であるために支配とは生まれる。