昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

朽ち果てるための雨


 時間を切り刻んで、空間に住まう簡易な存在を示すだけの時間から放たれ、蔓延る悪意を充填させるだけの正義が用いる善悪から離れ、自ら考えることにすら怪しむような猜疑心に包まれているだけの被害者意識を仮想させるための空間に収まり、区間を仕切るための壁としての存在として、あらゆる根源を焼き尽くすための悪の権化として、混在する意識を損なうための憎悪をたぎらせるための絶え間ない後先にあつらえられる痛みを連動させるものがシステマチックになり、一貫性を失い、そこかしこに悪意を充填させ、充満する意識が形式を覆い、すべてを利己的に黒に染め、とどまらぬ怒りを膨張させ、位階を生み出し、倒錯していく存在は、抵抗することを辞め、ただ流れるままに至るべきだ、と流されることを良しとするほどに自らを見失い、存在自体を枷に感じる。かじかむ身体を自覚できずに、混沌としていく意識に備わる等差から、相互依存していくだけの愛などは、愛に至らずに、愛と名付けられた途端に、互いを破壊するための経路をたどり、保つべき愛とは、保たれるべき愛を用い、愛であるが故に、愛で愛を破壊するためのコード生み出し、互いの意識が引き裂く間から、あいまいなマインドに措置される毎日の契約や労働からの解放を強請る強迫性障害的な抵抗から、適応できずに、生じる由縁に苦しみを巻き込み、反復する悲しみは、反芻しきれずにあふれるのだ、と妥当な位置から配される苦しみの敗因を調べるほどに、森羅万象とはおどけ、形容されるものに契合されるための存在であるお前などは、瞬時に畜殺されるのだ、とたっとぶようなペシミズムを加算させるだけの原理などは、今を理解することすらできずに、ただ暴力性を生み出し、加速する苦しみにより屈折していく精神は、何かを大切に思うが故に破壊してしまい、破壊されることの恐怖に耐えかねずに、自ら壊すことで、そこでの恐怖をさえぎるための強迫性が次々に迫り、償いを求めるほどにとめどない暴力性は、制度をひるがえし、用いられる苦しみに連関していく意識的な過ちから、そこで誤りだ、とうながされるものなどに捕縛され、監禁されるだけに至る精神は、自らのニヒリズムに耐えかねずに、何かを破壊することで昇華される苦しみとは、創造的に昇華されない限りは、何かを破壊し尽くした後にも、破壊を重ね、反抗的に至るほどに、犯罪に転じ、敗残していくだけに至るのだ、と妥当な正義は、惰性に答えをみちびき、自らの罪を認めるべきだ、と騙ることにより、法を強固なものにし、憎むべき悪とは、憎しみを生み出す正義により措置される機械的な道理であり、騙られた童話により、興じられたものが、延々と不吉な予感をたずさえながら、何かを押さえ込むことよりも、そこで包括し、差別的に裁くよりも、侮蔑し、分別するよりも、蘇生をうながし、奪い合うためよりも、与え合うよりも、孤独であろうが、孤立しようが、お構いなしに、自らが選ぶものを堅持し、誇示するよりも、解き放つことに懐かしむことを置かずに、名前を与えずに、宛ても無くさまよう辺りにたゆたう思いは、退行せずに、対立を終え、対比されるよりも、昇華をめざし、唱和されるものに同調するよりも、道理をひるがえすよりも、そこで落ち着くよりも、どこにでもいて、どこにもいなくて、そこかしこにあって、理想をあてがわれるために、そこで呼吸してるのではなく、無いもの有り、有るものは無く、内外に果てる瞬間的な飛躍かラ、駆逐されずに、自由を報じるよりも、何かを屠るよりも、何かを葬るよりも、ここでこうむるものを引き裂き、時代などは無視し、歴史などは、いっさいの過去の中に収まるための形容でしか残らず、そこに有るものなどは、すぐさま無くなるのだから、カラカラのままで、理解を謳うよりも、乖離しながら、理性を用いずとも、理性的であるが故に、何かを愛することに妨げられるだけの愛などは、幼稚な策略を続け、そこで永続するはずもない、と諦めながら、継続される愛などを経過していくために老いるなど、考えたくもないものだね、と途端に折り返す闇から現れるこじれから時系列をゆがませるほどの効力を用いるような言葉の彼方で、理論的なものを屠りながら、抱擁し合う先に現れる存在のあいまいさに敷衍していく疑問だけを加速させ、些細な出来事に長じる由縁などは、そこでの現実性を蓄えるほどに、自らをあいまいなものに変え、ままならぬ精神は、そこでとがめられるだけに至り、いぶかる先に現れる苦しみを恒久的に指南するような悪へと転化していくだけの正義が今を区切り、何かの犠牲として、よろこんで死ぬべきだ、と馬鹿どもの理屈に淘汰される以前に、何かに問い質される前に、何かを読み聞きしていくほどに、自らの精神とは、腐るのだ、よ。