昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

育雛

互換され続ける
ことばが成熟し、
政治性すら打ち倒し、
存在するものすら破棄し、
吐き捨てられた午後に
迫る幽遠や、
キャピタリズム
なにが大切で、
なにが退廃に追いやるかを
リストアップする間に、
愛は互いの後で、
背反を続け、
つたない意志は、
もれなくなにかを模倣し、
制限を生み出しては、
互いをだますことだけに専念し、
憎しみに媒介する、
売買されるだけの
空疎な身体に
嵌め込まれる真実とは、
依然として偽物であるし、
抗うほどに、
崇めるだけに至り、
ながめるほどに、
誂えられたものが、
連帯感を謳いながら、
紛い物の価値を用いながら、
邪魔することだけに専念さ、
憎しみはなにかをとがめるために、
なにかを買収し、
復讐を誓う者たちばかりが、
あたり一帯に敷衍し、
増え続けるほどに、
均衡は保たれず、
即座に偏るだけの
世界が唾棄するものに、
画期的なものなど、
ひとつもないと嘆くこころが、
勝手気ままに喘いで、
規範とされるものに
隷属していく。