昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

淘汰の歌

我関せずと未完成な夜を清貧に寄せ集め、価値に砕かれる前に、隈なく愛するべく、永遠を敷衍させるよりも、延々と愛するための方法論などに攻め入られる前に、いらだちを仄かに吐き出すだけの、動物的な伴侶が謳う意味に弛むよりも、たよりなくも、互いを愛するために必要なものは、どれも紛い物の価値をかかえ、確かなものを持ち出すほどに、価値は価値であることに苦しむだけであり、惰性に用いられる達成感を枷に変え、世界性を狭めては、積載される意味に意思は押しやられ、自らの考えに抑圧され、還元される正しさだけが、正しいことのように扱われることを、正しいことのように崇める。夜が潰え、朝が迎えに来た、優美に散った君の残り香や、服の切れ端、よじれた瞬間に切り取られた主体性に保管された、唯一の真理や、勇躍する先々で、奇跡的にまじわる所以や、はじまる言葉が、度重なる意味を恒久的に愛することだけが、懈怠せずに、真実に近づくことなのだと、惰性に導かれる彼らは、答えの中で戸惑いながら、強請る答えの中での有限に作用するものを真理として崇め、あいまいに突き動かされる思いは、権利などを主張し、貪婪な罪に攻め入られ、生命的な正しさの下、虐殺されるような幼稚な支配の中で、理由づけられるものに互換される、同じようなものを、愛しているかのように演じては、自らの罪との和解を目指すように仕向けられ、悔悟を埋め込まれ、奪われるために生み出された真実が、打算的に拡散し、参画するものに攪拌され、自らの意思を損ないながら、ないがしろにされる生命は、自らに嫌気がさして、同じ苦しみを繰り返し、同じように味わうために、短絡時なものを崇めては、命じられるままに動くことが、答えに近づくことのように思わせられる。震える世界は、現実性をごまかしながら、現実的であることを演じ続ける。