昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

憤懣

夥しい血の跡。結末につまずく意識的な終わり。安住の地で流される血。つたない地帯から生える草のコード。激情の住処で求められるモラルも機械的で汚く、語られる正義は、汚穢に満ち満ちとしている。類似する君の正体は攪拌され、最低限のよろこびと、慈しみに首を絞められ、ニセモノの使命感に縛られる安易な答えの加害者たちは、彼方で卑劣な襞を用いて、快楽と共に群れる君たちの仰々しい革命によって、背徳者として崇められている。僕らは判然としない状況で、知らず識らずのうちに、瀕死の状態で、傷口を攻撃するような輩が不純に示す値から、混沌とした今に美化されるものを持ち上げては、良い気になっている。幾億もの孤独を吸い込んでいく空が孕み、降らす雨のよろこびが備蓄され、完全なものなどなく、適当に踊り続ける君たちのフカフカな心に靡く風。遊蕩し続ける僕は、詩的な余韻に濡れ、涅槃を飛び越え、なにかがあるとか、なにもないとかというものすらないところに腰掛け、アンニュイな要因が描く、インモラルな衝動性が歌い上げる賛美歌を聞き、散漫な思いを昇華し続ける。ひたすら前に生き急ぐよりも速く飛ぶ方法を知る僕は、交換されるだけの日々に堕落するよりも、もっとも深い場所で、もっとも高いところを見繕い、独善的な介抱を行うだけのものから放たれ、落伍者たちが描く摂理を破壊し、溌剌と駆け回る。