昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

忘我

人の言葉や文字を借りて語るのは、自分の意志に反する行為であり、コピペられたものを感情的なままに模倣し、あたかも自分の物のようにする行為などに従属したくないから、学校などは、はなから行く気もなかったのであり、教えられることほど残酷なものはない。ただ父権的なものに反し、たとえ孤立しようが御構い無しにわめき散らし、吐き散らし、儚く散るのが私であるし、他者を介して、なにかを語ることもなければ、なにかを借りようなどとも思わないような、唯一者的な意思に嬉々としているようでは、いつまでたっても愚鈍で、孤独なままではあるが、そのような意思の襤褸すら、美しく感じられるような感性こそを受け入れていたい。彼女の愛が、絵画的に神を縁取り、リンクする瞬間に永遠とは、単に過去に引き摺られているだけに過ぎないという苛立ちにより、焦燥感をかかえ、加速していく意識の中でいびつな詩を捻出する最後の場面に降る薔薇の花びらや、破瓜型に熱情する深層心理が、心の層を突き破り、意識的な化け物を育てる合間に、恒常的な苦しみの和毛に触れ、敷衍する憎しみとの邂逅を果たし、退廃的な論争に巻き込まれていく。詩人の声が悲しみを吹き飛ばし、悲観的なものを昇華させ、新たな観点を生み出す。たまゆらになびく思いがたそがれ、高揚感を与える夕日に結末は消え去り、新たなものが現れ、高次に至らせる。すべてとの調和とは、すべてとの和解である、と神に似た君がカタルシスに至るために中空を縫い合わせ、あたかも形あるもののように示された存在から締め出され、打算的な彼らや彼女たちが示す価値などに脅迫され、迫害される恐怖に至らせるための嘘に騙されているだけの日々からの和解をも求める。君と馴染むと吠える夜、季節は乾いたものを吐き出し、破壊的なエゴにより陶酔し続けるだけの、ゴミ屑のような奴らの原理や権利など知るか、と深層心理には、なごむほどに、憎しみは加速して、意識の枷を外して、世界を縮めるだけの理想なんかから懸け離れていく思いが、いくばくかの理想を企て、惰性に捉える余韻の中で、淫靡に結合されるものから解き放たれる一切が艶やかに散り行くのを、茫然と見ている。