昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

四季の片割れ

溶けた皮脂とアルファベットの梯子、介在する理由が流用され、あたかも同じようなものだ、と騙るよこしまな理由がまやかしを作り上げ、あたかも必要なもののように崇められている神たる君との対話や、そこで和解し、猥雑な理由に攻め入られ、生命的な苦しみに悶え、貧寒な今に加速していくに大切な日と血が入り混じり、うすっぺらい感情に浸透するたとえ嘘であっても、君の愛している、という言葉がファシズムや物質主義的なものを撃ち抜き、ひたすらに求めることは空虚である、ということに気付くまでの原理、あらゆる言葉の通過点が加速し、魑魅魍魎どもが兎飛びを繰り返し、負荷がかかる太ももと共に破壊されるまでの軌跡、四季折々の色香が迫り、倫理観が破傷風になり、ぐちゃぐちゃになった環境のほのかな幸せ。正しい争いを謳う権力的な何か、新たな災いを生み出すためのジレンマ、絶え間ない苦痛の彼方、猥雑なな真理に基づく恒常的な普遍性がもたらす退屈により、加速していくエゴが紊乱なものを撒き散らし、不衛生になった意思が何も成し遂げることも出来ずに、ただもたらされる意味の儚さに震え、複製されるだけの日々の中で価値観は屠られ、ほとんどの罪は解体され、かかずらうだけに至った精神が、帰巣すべき場所を求めて、新たな戦争の中をたらい回しにされ、勤勉であることで振るう暴力的なものによる拗れや、そこで怖気付いて、ただ部屋の隅で震えているだけの私たちにも、絶対的な正義や起因が存在して、せいぜいそこに収まるために、支払わうものや、用いられる善意により、ひたすらに悪意も生み出されるのであり、打算的な生命が発散する値や、愛した記憶が少しずつ擦れてしまう。瞬く間のこの命だ。代償すらもなくなるような果てには、空疎な自分を調教し、ただ従うための従順さを他者に預けては、自分を放棄し、あらゆるものの言いなりになる。