昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

起床

金が雨のように降る、その金の雨で私たちは傷ついてばかりいるし、そこで一喜一憂してばかりいるから、私たちは素っ気ない日々の退屈を何かで還元してばかりいるから、大切なものを見失うとか、体制的なギミックをひるがえすために、日夜努力しているとか語れば語るほどに、嘘っぽく聞こえるというか、その努力も対価を求めるばかりで、本質的な価値を見失い、偏りを生み出すばかりである。あらゆる価値は位置的なものから抜け出せずに、その場で与えられた価値のための奴隷であり続ける。思いも瞬時に老いぼれて、途端に苦しみを増すばかりだと教え込まされている教育から離れて、悪意が充填するだけの刹那に唾棄されるものが重たくなる前に、馴れ合いから放たれ、派生する真理が語る真偽などに、事実などはなくて、ただ斡旋されるだけの消費的な枷を外して、一過性のものから離れる。傷つけ合うための余力だけは残した末路、待ち合わせに囚われる刹那、接続される思いが極まり、紀元前から漁る関連性が、今に付着しては、身動きを取りにくくさせるためのエゴが迎合する面影、迎撃するための信仰心が軋轢を生むまでの軌跡を辿り、たどたどしく愛した筆跡を追い、往々と示唆されるものに磔にされた私たちの神の名残りや、美味しそうな果物を頬張り、葬られる後先に履歴も残さず、恍惚としていく先々の色彩、不要なものばかりで出来た、この世界の端くれの粘り気、健気なほどに乗り移られ、怒りを派生させる装置としての役割を強制される君の無垢な狭小さにより、この世界は途端に羽交い締めにされ、どこにも行けなくなってしまう。