昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

詩的な陶酔

土臭いカーペット、別れたままの指輪、気管支に詰まる能動的な覚醒、インモラルな焦土から現れる新しい病原菌、感覚は無謀なままで、勝手気ままに法を切り裂くモーターサイクルみたいだ、あらゆる変化を受け入れる玄関、紀元前からあらがえば、人間なんて辞めれたかも、とうなだれる君の側、懐かしいリズムに理不尽な風土病、論理的な強度は、まさに天地をひっくり返し、宇宙と永遠にいっしょになるみたいだ、と恋の始まりが告げる、あらゆる効果を受け入れる数多の狭間、環境的な立像から生えた茎や角、手を伸ばせば、全部離れていきそうで、手を離せば、もう帰ってこないことも知っていて、無心で、無慈悲で、あるいは、高揚感を隠すための巨大な箱たる私は、星を騙って、君を騙していた、本体は、過去に残して、居なくなったことによって取り残された記憶を食べる虫や、アニミズムに吸い取られた希望や、闇孕んで、悪魔めいた時代を乗り越えて、魂胆も真っ赤に染まって、天気を無視して、敗北感を重ねた無垢な義体を拾って、無惨にもげた翼ころがる幼稚な大地に別れを告げて、截然とした命の跛行、黄泉をフラスコに入れて、反応を待つ夜、涅槃では、暗澹とした銀河を修復して、複製されるだけの罪をもよおして、倫理観を破壊して、あらゆる悲劇を超越して、高尚な動機が加速して、あいまいな今から飛び出し、惰性で積み上げて来た意味に反して、愛に行き着く。